機能性樹脂開発課
田村 桃歌 Momoka Tamura
2020年入社 / 物質工学科 生物コース卒
経歴
元々私は大学に進学するつもりでしたが、学校行事の一環として行われた民間企業の工場見学を通して就職も見据えるようになりました。実は、その際に訪問したのが丸善石油化学でした。社員の方々が明るく闊達に働いている様子を見て、「もし就職するならこういう職場が良いな」と思ったのを覚えています。また、丸善石油化学は会社説明の際にも、福利厚生などについて私の不安がなくなるまで一つ一つ具体的に説明していただけました。その後、大学進学から就職活動に舵を切り、学校の先生からアドバイスをいただきながら、複数社を比較検討するようになりました。その中で、改めて丸善石油化学という会社の親切さを実感するようになり、最終的には両親と相談した上で入社を決意しました。
私が所属する機能性樹脂開発課では、スマートフォンやPCに内蔵される半導体素子の作成時に用いられるレジストポリマーを扱っています。開発課のミッションは、お客さまからのご要望を受け、求められる機能や特性を満たすレジストポリマーを開発し、量産体制を整えることです。その中で私は、仕様決定後、工場にて商品を量産化するための製造方法の検討と指示書作成を担当しています。指示書については、最終的には工場スケールにスケールアップすることを見越してラボスケールの実験結果を検証し、作成していく必要があります。ラボスケールで実験が成功したとしても、それをそのまま工場スケールにした際に同じ結果が出るとは限りません。化学反応は、製造時の分量や装置内の温度、圧力はもちろん、その日の天気にも左右されるほど非常に繊細なものだからです。そのため、実験段階においても台風や低気圧が近づいて気圧が大きく下がる際は実験自体を中断することもあります。様々な条件を一つひとつクリアしながら実験を進めることは、難しい反面醍醐味でもあると感じています。
これまでの仕事で特に印象に残っているのは、配属されて間もないころにしてしまった失敗のことです。工場から届いていた「実験に使う原材料の納期を変更させてほしい」というメールを見落としてしまったのです。どの仕事においてもスケジュールのズレはあってはなりませんが、仕事の先にお客さまがいる開発課では、予定通りの進行が非常に重要です。なぜなら、予め試作品の提示時期や工場で量産を開始する時期などが決まっている場合が多いため、少しでもスケジュールが遅れるとお客さまに多大なご迷惑がかかってしまうからです。このときは、先輩方の力も借りてなんとか期限に間に合わせることができましたが、小さな見落としが後々重大なトラブルにつながりかねないということを痛感しました。それ以来、スケジュールに沿ってTo Doリストをつくってタスクを管理することはもちろん、関係者とのやりとりに関しては連絡を「待つ」のではなく、2~3日前には「自分から」連絡するよう心がけています。
4年目を迎えるにあたり、先輩として指導する機会も増え、これまでの業務とはまた違った大変さを日々感じるとともにやりがいも感じています。後輩にとって過ごしやすい環境づくり、わかりやすいマニュアル作りなど自分が先輩にしてもらったことを少しずつでも還元していきたいと考えています。 それと同時に、自分自身の今後について、現在の開発課で得た経験を活かし、より幅広く様々な業務を経験してみたいという以前からの思いを実現したいと考えています。そのためにも、積極的な資格取得や研修などの自己研鑽も引き続き怠ることなく頑張りたいです。
子どものころからバスケットボールが大好き。入社後も続けたいという思いから、インターネットで社会人チームを見つけ、一緒にプレーしています。栄養管理士や県庁職員など、さまざまな人が集まっているので、単に汗を流すだけでなく、さまざまな刺激を受けることも。また、首都圏で就職した学生時代の同級生も多いので、何かと心強く感じています。
ここにある使命と誇りの結晶が、世界をもっと豊かにする。