代表取締役社長 社長執行役員
馬場 稔温
丸善石油化学がつくる石油化学製品は日常のあらゆる分野で使用されており、広く産業を支えているほか、人々の生活の向上に貢献していると自負しています。 私たちには、石油化学製品の供給を通じて社会基盤を支えるという、重大な使命が課せられているのです。国内市場への安定的な製品供給という点においては、エチレンプラントを2基体制で運用していることが、大きな強みになっています。
一方で、海外に視野を向ければ、世界的な需要が増えるにつれ、アジア圏における新規参入企業の勃興、米国シェールガス由来の化学製品の台頭など、競争は激化してきています。
新たな時代においても社会から必要とされ続ける会社であるためには、既存技術の研鑽はもちろん、新商品開発などにも注力し、変遷するニーズに柔軟に対応していく必要があります。
すでに、基礎化学品分野では大規模なプロジェクトで競争力強化を図っていますし、機能化学品分野においては、半導体材料など高付加価値製品の開発に力を注いでいます。
伸びしろは無限大にあるはずです。積み上げてきた技術力をさらに伸ばし、この先も安定・安全運転を心掛け、これまで以上の価値提供に努めていきます。
当社が担う社会的使命や今後の目指すところを踏まえ、新たに仲間に加わっていただくみなさんに求めたいのは2点です。
ひとつは、受け身ではなく、自ら考え行動していけるような自主性です。 私たちは、先達が築いたものを守るだけではなく、未知の領域に果敢に踏み出し、道を切り拓くことも重要だと考えています。そのためには、従業員一人ひとりが、主体性をもってものごとに臨む姿勢が欠かせません。
そしてもうひとつは、多くの仲間と力を合わせられるような協調性です。 当社ではチームとして仕事に臨むことが非常に多くあります。また、さまざまな専門部署を設置して役割分担をしているものの、最善の判断をするために部署をまたいで協力し合っています。その結果、全体として優れた成果を生み出していけるのです。
もちろん、こちらからみなさんに求めるばかりではありません。 私たちの目指すところや考え方に共感し、仲間に加わっていただくみなさんには、大きなやりがいや達成感が得られるステージをご用意しています。 先述の通り、私たちは、積極的に技術向上や新たな研究開発に取り組んでいます。 そして、大きな建設プロジェクトや新製品の開発にも、若手社員を配置していますし、存分に活躍していただくための育成体制も整備しています。
石油化学業界の未来について不安な想いを抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが、石油化学製品は持続可能な社会を支える有用な素材です。
ご存じのように、石油はいずれ枯渇するという考えがあるのは事実です。 石油はここ最近まで、燃料のように「燃やして終わり」という使い方をされてきました。 しかし今日では、限りある資源をもっと有用に活用していかなければならないという考えに変わってきています。
イメージしやすいもので例えると、リサイクル技術がそれにあたります。 そうすることによって、石油資源も半永久的に活用することができるのではないかと考えています。 持続可能な社会のために当社製品を通じて、環境負荷低減への貢献、ICT技術革新への貢献が可能であると考えています。 目の前の状況を決して悲観的に考えてはおらず、私たちは長年蓄積してきた技術力で事業領域をもっと広げていけると確信しており、実際に今も、これまでにない様々な取り組みに積極的に挑戦しています。
もちろん、この先の新しい時代にも通用する会社となるためには、若い力が必要です。 活力に満ちたみなさんと出会える日を、楽しみにしております。
ここにある使命と誇りの結晶が、世界をもっと豊かにする。